退屈

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ジリリリリリリリリ… 「朝か・・・・よっと」 夏休みも終わって数日。 いつも通りに目覚ましに起こされる。 1階に降りる階段の途中はいつもと同じ、変わらないコーヒーの匂いがして朝という時間に改めて目覚める。 洗面所で顔を洗って、寝癖を直して、リビング。 「おはよう・・・」 「おはよ、直也」 母さんの2パターンしかない朝飯を食べ準備をして、家を出る。 「おーい。直也~」 通学途中に出くわす人物も変わり映えせず。 「よお、孝太」 「聞いてくれよ直也!実は隣の県の高校の・・・」 いつもと同じ。 「でさ、すっげー可愛いらしくてさ・・・」 「はいはい」 適当に相槌を打つのも。 「ちゃんと聞いてんのかよ?」
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