優しい手紙

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穏やかな住宅街の中に佇む、こじんまりとした喫茶店。 恵里は、そこで働き始めて7年目になる。 客として来てくれていた秀と出会い、お互いを知ったこの場所。 この店からも、思い出からも離れられずにいた。 雪がちらつく寒い季節に、バイクが大好きだった秀は、アマチュアの大会に出場。  …そのまま、遠くへいってしまった。 毎年、その日が来ると、恵里は休みをもらいあの場所へ行く。 5年目の今日も。  
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