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左紀子は繁敏の彼女。
俺は繁敏と親友だから知っている、周りに無理矢理引っ付けさせられた事。
左紀子は100キロ近い巨大な女だった。
女っつーより…肉。
太めな女が好きな奴もいるけど、左紀子は顔立ちもよろしくない。
優しい繁敏だからこそ、無理矢理付き合わされても堪えているが。
俺ならダッシュで逃げる。
今日俺の部屋に居る全員、同じ気持ちだろう。
「麻雀しようぜ、麻雀。」
一人が手を振りながら言った。
左紀子が彼女になる想像をしてしまったようだ。
「猛志、格ゲーねぇのかよ。」
もう一人も不気味な空想から逃げたいらしい。
木元はぶつぶつ呟いていた。
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