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「ただいま~」
帰宅すると、子供達は既に帰って来ておやつを食べていた。
「パパとママお帰りなさ~い!」
「母さん、あれ、父さんも!お帰りなさい。」
平日の昼間に見る海斗の姿に遊真が目を丸くする。
斗真はチラッとこちらを見たが、すぐにおやつのケーキへと視線を戻した。
「…おい、斗真っ…」
その態度に海斗が口を開くより早く、ツカツカと斗真に歩み寄る。
座っている斗真を見下ろし、大きく息を吸い込んだ。
「反抗期だかなんだか知らないけど…どんどん反抗して来なさい!!ただし斗真が間違った事をしたら母さんが責任持って愛あるビンタをお見舞いするからね!!」
一呼吸で言い切りふんと鼻を鳴らす。
目をパチクリさせた子供達と海斗を見渡して再度斗真を見下ろした。
斗真も驚いたのか顔を上げたまま固まっている。
「それと…昨日のはとても傷ついたわ。私は海斗以外の男性を愛したりできない。ただ真っ直ぐに海斗だけを愛してきたわ。それはあなた達が一番よく知ってるはずでしょう?休みなのに起こした事はごめんなさい。だけど…昨日の発言は最低よ。謝って頂戴。」
よし言った。
ずっと言いたかった事。
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