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「どういうことだ? これで優しくしたつもりかよ?」
熱を持っている顔や足を擦りながら、少し涙声で航人は言った。
「あれ? そこは『何故今日は許すんですか?』でしょ」
「何故今日は許すんですか?」
航人は物分かりが良い。
彼らの間でも男尊女卑の時代は終わり、女尊男卑の時代が始まっていた。
「実は今日、この日記に書かれてる直君について話そうと思っていたのよ」
待ってましたとばかりに、梓は一息に話した。
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