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「また、争いか…」
そこに佇んでいたのは見えかたによって、暗い青色にも見え、また、黒髪にも見えるヴァンパイアだった
「許すことなど出来ない…」
だが、この金色の目と、血が、この性があるかぎりは無理なことだと分かっていた
しばらくすると、何者かの気配がして、振り返ると自分の中でも最も大切にしている恋人が居た
「ウィル、ここに居たのね」
ウィルと呼ばれたヴァンパイアは少しだけ悲しげな微笑みを浮かべると恋人と部屋に戻った
「どうして争いが起こるのだろうといつも思い知らされる…」
それを聞いた恋人はゆっくりとウィルを抱きしめた
ウィルは恋人の胸の中で涙を流した…
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