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ケンの家に着くと、父親が居間で一人テレビを見ていた。
ケン『…話あんねん。
…
…
…
俺。。。
横領してん。
…
』
父親『(深い溜め息)』
何でこの父親、こんな冷静なん???
怖いくらいに冷静だった。
淡々と父親はケンに説教をしていた。
当然ながら。。。
話が終ゎり。
私『送って。』
ケン『帰らなあかん?』
私『明日仕事だし。』
ケン『わかった。…』
家に着いたのは、日付が変わろうとするかしないかぐらいだった。
不安ばかりある中、寝た。
その頃、ケンの会社の上の人には、ケンが会社のお金を使っていた事が、バレてたみたい。
ケンからのメール
『みんなの前で横領した事、言った。自分でしてしまった事だから。けじめつけようと思って。それに、今の仕事好きやから、ここにいたいから。』
私はケンが決めた事だからそれでいいと思っていた。
居づらいなら辞めればいいとさえ思っていたのに。
ケンはその会社にいる事を選んだみたいだった。
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