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朋也
「やっと、ひとりで回らせて
もらえるようになったよ。
ある意味、ひとり立ちかな」
俺は子供のように、自慢して
しまっていた。
智代
「じゃあ、今日はひとり立ち
祝いか。」
朋也
「そんな大げさなものじゃ
ないよ。」
智代
「いいじゃないか。記念と
なる日を増やしていこう。
それは全部、私たちが二人で
過ごしてきた記念だ。
後でカレンダーのところに
朋也がひとり立ちした日と
書いておこう。」
俺の意見はお構いなしに話を
進めて、そしてひとりで笑って
いる。
それは、実に女の子らしい姿
だった。
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