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面接官は私の科の上司だった。名前は桜井さん。桜井さんは私の論文を院長に見せていた。
1ヶ月が過ぎた頃私は急に院長に呼ばれた。
なにかをやらかしてしまったかとビクビクしながら院長室に通される。院長は白髪の目立つ優しそうな目をしたおじいちゃん。
院長は私をじっと見つめて話始めた。
『舞田さん。病院にもなれましたか?』
「はい!!…学ぶことが沢山あって…充実してます!!」
『ハハハ、それは良かった。君は強い目をもっているね。』
「あ…ありがとうございます!!」
『君の論文読ませてもらったよ。』
「はい…って…え?読んでいただいたんですか???」
『とてもいい論文だったよ。』
「あ…ありがとうございます!!!」
『この病院の院長として君の夢に協力したいと思っている。どうかな??』
「は…ほんとですか??」
『君はまだ経験が浅いから、全てを任せるわけにはいかないが、私は少なくとも君の夢の理解者だ。とりあえず、私としては各科から3~4人ずつメンバーを選出したいと思っている。君にもそのメンバーの1人として、協力してもらいたいんだが…どうかな??』
「私が…メンバー?」
『もしこのプロジェクトを始めるとしたら病院の一大プロジェクトになる。ベテランから新人まで幅広く集めて素晴らしい施設を作りたい。どうかな??』
「あ…ありがとうございます!!!私頑張ります!!!」
『今までの仕事にプロジェクトを追加して大変だとは思うけど、期待しているからね。』
「はい!!!」
プロジェクトはこうして始まった。プロジェクト名は[シアワセ・プロジェクト]
施設名は
[幸(シアワセ)教室]
になった。施設名は私が付けた。
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