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さっきの話に出てきたプロジェクトというのは、この病院の優しく、そして患者さん思いのスタッフさんたちの声で実現することになった優しさが詰まった取り組み。
この壮大なプロジェクトに私みたいな新人が関わっている理由は…
看護学校の最上学年のとき、必須科目に研修があった。その名の通り病院で実習をして、感じたことや思ったこと、どういう看護師になりたいかとか、目標とか…を論文にしてまとめることになっていた。
この論文は就職活動をするときに提出することになっていてすごい大切な論文だった。
その論文の中に私はこう書いたのだ。
『私は近い将来、病気・健康に関係無くみんながふれあえる場を病院に作りたいと思っています。今の私には無理でも、子供からお年寄りまで、みんなが快適に過ごせる空間をいつか作りたい。
それぞれが相手を思いやっていけば笑顔が溢れる病院が出来ると思います。それぞれにしか出来ないことがあると思います。いつも寝てばかりのお年寄りがゲームで遊んでばかりの子供たちにお手玉やけん玉を教えてあげたり、健康な子供たちが遊びに来て病院の子供たちと遊んだり…
遊びに来るおじいちゃんやおばあちゃんとお喋りしたり…肩を叩いてあげたり…
これが私の夢です。
』
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