奇跡の始まり

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「アタシ… 帰る家がないの…」 晴はかなり悲しそうな表情だった 「えっと…その…?」 すると晴は悪戯な表情になり 「うっそだよ!」 普通に笑顔になった 「だ、騙すなよ…」 思わずため息をついた 「ごめんごめん でも家は大丈夫だから!」 そうなのか? 「でも、夜だし、危ないよ」 晴はルックスがいいから… いや、普通に女の子は危ないし! 「いつもの事だから余裕です!」 晴はグーサインをした 「心配してくれたなら、気持ちだけ貰っておくよ」 でも… 「夕貴君は優しいんだね…」 はい? 見てみると晴はまた、暗い表情だった 「晴?」 「女の子にはみんなそうなの?」 晴は不安そうな表情だった 「いや、女の子とこんな時間まで遊んだ事ないから」 言った自分が悲しい…
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