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「ちょっと訳有りなんだ…」
そう言って晴は遠くを見つめてた
そしてこちらを向いて
「でも友達ではいてくれるんでしょ?」
晴は不安そうな表情だった
「まぁ昨日初めて会った訳だけど、オレは友達だと思ってるよ」
本気で自分のシャイな部分に腹がたった
「じゃあ、友達から彼女になってみせます!」
晴は敬礼をした
マジで不思議な子だなぁ…
「では、改めて友達として、よろしくお願いします」
オレも敬礼をした
おそらく、オレはこの時既に晴が好きだったと思う
ただ、出会いがまるで漫画やドラマみたいで頭が廻ってなかったから気づかなかったのかもしれない
これから起きる奇跡が
オレの人生で1番の、嬉しくて、悲しい思い出になるなんて
まだ全然知らなかったんだ
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