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それから間もなく
オレは中学の卒業式の日を迎えた
朝からオレはワクワクしたのか、オドオドしたのか
よくわからなかったけど
ジャージ姿で部屋を出た
そしていつものように
戸締まりをして、家を出た瞬間だった
「夕貴君じゃない?」
声のする方を向くと
いつも世話になっている、隣のおばさんだった
「朝からランニングかい?」
「はい、そうっす。
おばさんはどうしたんですか?」
「ちょっとお散歩
なんか落ち着かなくてねぇ」
落ち着かないって…
「まだ5時半ですよ?
まさか寝てないんじゃ…」
「そこまで子供じゃありません!
あまり寝られなかっただけよ…」
「何時に寝たんですか?」
「たしか、旦那の夕飯を準備して、直ぐに眠って…
たしか6時くらいだったかしら」
おばさんは普通に言ってのけた
「おばさんはお婆さんを凌駕するおばさんなんですね」
「ん~よくわからないけどありがとう」
おばさんは笑った
「じゃあオレ行きますね!」
「いってらっしゃい」
おばさんは見送ってくれた
しかし…早いよな、寝るの
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