思い出①…プレゼント

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「いや~最近になって 晴のペースに乗せられないようになったよ。 うんうん、進歩してるな」 「からかったの?」 「ちょっと晴にやられっぱなしだからな」 「ひどいよ… 結構恥ずかしいのに」 恥ずかしい? 「なんで?」 「第二ボタンだよ?」 晴は俯いてた 第二ボタン? 「ええ!?」 晴、さっきなんて言った? 「えと、その… 晴はオレの第二ボタンが?」 「そうだよ。 何回も言わせないでよ…」 晴はまだ下を向いている 「ご、ごめん… オレのでいいの?」 「うん」 「オレなんかよりイケてる男子は腐る程いるよ?」 「ちゃんと焼いてもらえば人間腐らないもん…」 「たしかに… じゃなくて!」 晴は不安そうな顔で、こっちを見てきた 「なに?」 「オレのでいいの?」 「オレのがいいの…」 晴の顔は、リンゴみたいだった
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