奇跡の始まり

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「ん…」 目が覚めるとベッドを月明かりが照らしていた 「いっけね」 時計を見ると、夜の8時だった 今から飯はだりぃな 姉貴がいなくなってから、オレは家事を一通りこなしていた 受験の時は隣の家のおばさんに家事を任せっきりだったけど… 父さんがお願いしたら快く聞いてくれた なんでも母さんの親友だったらしくて、親友の旦那のお願いだからって 父さんは何回も再婚した方がいいかオレと姉貴に相談していた たしかに母さんがいないから家事とか大変だったから、家にいれない父さんの精一杯の考えだったらしい でも姉貴が毎回… 「私達の母親は一人でいいの」 って言ってた オレは小さかったから何がなんだかわからなかったけど、今では十分に意味が理解できる 家に一人になってからの生活に慣れてなかった時期も、隣のおばさんは手伝ってくれた オレは高校も地元だから、これから何回も世話になるのかな…
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