奇跡の始まり

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「飯は後でいいか」 オレはジャージに着替えた オレは小学校からサッカーをやっていた もちろん高校でも続けるつもりだ だからいつも夕飯前の6時位から、毎日町外れの高台まで走って往復していた 「この時間は久しぶりだな」 部活があった時は、家に帰ってから直ぐに夕飯を食べて体が落ち着いたら走っていた オレはいつもの様に、右ポケットに100円を左ポケットに50円を入れた 走ってる時に音がするとうるさいからだ そして玄関まで行くと、靴箱にしまってあるランニングシューズを取り、紐を解いた 靴を履き終え、紐をしっかりと結びオレは 「よし」 と一言言ってドアを開けた もちろん鍵にキーホルダーはなくて、家の鍵を閉め、ズボンのポケットに入れた 「行ってきます」 オレは走りだした
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