奇跡の始まり

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いつも登下校している桜並木を抜け、河原沿いの道を駆け抜けて、線路沿いの道を走っていると高台のある坂道に入る 距離的には恐らく往復で7、8キロくらいだろう 高校生になったらもっと違う道を考えなきゃな そんな事を思いながら高台に着いた 「ふぅ~」 大きく息を吐いた 高台の上は小さな休憩スペースになっている でも大層な物はなく、木で作られたベンチに、自動販売機があるくらいだ ただ、夕方ここから見る夕焼けの景色は街を一望できる オレはこれよりキレイな景色を見た事がない そして販売機でジュースを買ってベンチに座ろうとすると、ベンチの奥の柵に誰かがオレに背を向けて立っていた
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