奇跡の始まり

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風が少し吹いて、女の子の腰まである長い髪をなびかせている 街の家などの明かりをバックにした後ろ姿は、一枚の絵になるくらいキレイで、景色は女の子を最大限に引き立てていた 気がつくと足を踏み出していた 彼女の横に並ぶように柵に手を掛けて、街を眺めた 「何を見てるんだい?」 オレは不思議と声をかけていた 「え…?」 彼女の戸惑った声に、オレは彼女の顔を見てみた 彼女と目があった 整った顔立ち ぱっちりとした目 キレイな二重瞼 筋の通った鼻 少し赤みのかかった唇 透き通るような肌 全てが美女と言ってもよかった 「何を見ていたの?」 彼女はまだ戸惑っていた 「え…?でも…そんな…」 明らかに様子がおかしかった
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