奇跡の始まり

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「あの…私が見えるんですか?」 え? 「当たり前じゃないですか 面白い事を言う人ですね」 彼女は嬉しそうな表情になった 「その…よかったら… お友達になってくれませんか…?」 はい? 「えっと、その?」 「だから、友達になりませんか?」 彼女はオレの手を握ってきた 彼女に手を握られてときめかない男子は、恐らくこの世にいないだろう 「いいですよ。 オレは桜井 夕貴、15歳! あなたは?」 「わ、私は春野 晴(ハルノ ハル)15です。 同い年ですね」 そういうと彼女は笑った その笑顔にオレは吸い込まれそうになった 「えっと… じゃあ、何て呼べばいいですか?」 彼女は何かモジモジしながら聞いてきた 「え?あぁ、みんなは夕貴か、桜井だな。 基本的に呼び捨てでしか呼ばれないんだ」 口ではこう言ってるけど、頭はごちゃごちゃだった
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