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遠くの仲間が火に焼かれて死んだと風の噂で聞きました。
それもまた運命でしょう。
私が根を張る地面もまた生き物なのですから、私達の亡骸を食べ、しっかり育って欲しいところです。
小鳥だって、運命には逆らえないと知っています。
自分が生きた命を支えたのもまた命。
私達が生きるには多大な犠牲が必要で、また私達も誰かが生きるための犠牲になるのです。
それはまるで果ての無い世界のように。
そんな中で、運命に抗い、生きている生き物。
それが私が見た人間の姿でした。
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