妻の大切なもの

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「なぁおまえ………」   俺はわざと暗い表情をうかべ、キッチンに戻りかけていた妻を呼び止める。   「何よあなた、神妙な顔しちゃってー」     「話しが…あるんだ」   俺の演技は通用するようで、妻が心配そうに近寄って来た。     妻が前の席に座って、一息ついた俺は、静かにゆっくりと作戦を実行してみた―――  
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