妻の大切なもの

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だけどそんな期待、すぐに打ち砕かれた。     妻はいきなり机を叩いて立ち上がり、俺を睨みつけた。     しばらく沈黙が俺達をつつみ、緊迫した空気が漂った。     「…おまえ………?」   重い雰囲気に耐えられなくなって、俺が声をかけた瞬間、妻が俺に背を向けた。  
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