パンティー

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薄ベージュのスーツに 使い古された焦げ茶色の鞄。 先の剥げた茶色の靴と、若干明るすぎるパンスト。 黒髪を耳の横で真っ直ぐ揃え、口唇には艶やかな朱。     彼女は、紀伊国屋のブックカバーでおおわれた本を読んでいる。   夢中になりすぎるあまりなのか それとも周りを気にしない性格(たち)なのか スカートからとび出る膝は、左右に開かれていた。    
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