始まり

7/7
前へ
/41ページ
次へ
学校帰り。 車の中。 「さっそく、ニコニコで、楽しそうじゃない」 「うん、友達出来たんだぁ」 「そうなの??あなたにしては、友達が出来るの早いじゃない。」 「あのね。レミに、凛に、星空に、夏美だよ。皆、可愛いんだよ。」 楽しかった。 友達と話すことが、 友達のことを話すのが スッゴく幸せだった。 きっと、レミが隣じゃなかったら、こんなに友達いなかったかもね。 レミ、ありがとう。 皆、ありがとう。 皆と友達になれて、スッゴく嬉しい。 「良かったね」 母は、そういうと、優しく、微笑みながら、車を走らせた。 周りは田んぼ、畑だらけ、でも、その、緑がキラキラ輝いて見えた。 凄く、イキイキしてるように見えた。 まるで、今の自分のように。 楽しそうに風に吹かれていた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加