始まりの朝

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私は、羽田美雪。 今年からあたしは中学生という新しい世界に踏み出す。 それは、数日前にあった小学校の卒業式から楽しみにしていた事。 タッタッタ… 生温い春風を浴びながら、坂道を駆け上がる。 初めて背負った新しいカバンは大きく、初めての感覚だった。 少しブカブカの制服は、ぎこちなくて、何か変な感じがした。 小学生の時より、はるかに長くなったスカートと、まだ固いエリの部分が、かなり気になってしまう。
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