始まりの朝

4/11
前へ
/14ページ
次へ
「あ…」 中学校は思ったよりも怖い場所ではなかった。むしろ雰囲気は小学校のよう。中三の先輩は横から挨拶するなり、笑顔で『入学おめでとう』のワッペンを付けてくれた。 とても清々しい顔をしていた。 ─私も、あんな先輩になれるかな… 私はクラス分け掲示板を見た。 どうやら私は三組みたい。 昔から仲がいい私の親友三人とは見事にバラバラになっていた。 「じゃあ、教室行ってくんね」 私は母と別れ、教室へ向かった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加