19人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ…」
中学校は思ったよりも怖い場所ではなかった。むしろ雰囲気は小学校のよう。中三の先輩は横から挨拶するなり、笑顔で『入学おめでとう』のワッペンを付けてくれた。
とても清々しい顔をしていた。
─私も、あんな先輩になれるかな…
私はクラス分け掲示板を見た。
どうやら私は三組みたい。
昔から仲がいい私の親友三人とは見事にバラバラになっていた。
「じゃあ、教室行ってくんね」
私は母と別れ、教室へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!