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紅組の1番ﾊﾞｯﾀｰが左打席に入る｡
京｢藤代ーー!!
落ち着けよー!!｣
京介はﾌｧｰｽﾄからﾏｳﾝﾄﾞの藤代に声をかけて緊張をほぐす｡
聖(まずはｲﾝﾊｲに真っ直ぐだ!)
藤代はゆっくり頷き投球動作にはいる｡
胸元に向かって投じたｽﾄﾚｰﾄを柏木は手を出さず見逃す｡
｢ﾎﾞｰﾙ!!!｣
聖(少し際どいが外れたか……)
聖｢ナイスボールだぞ!!｣
藤代はボールを受け取るとｶｰﾌﾞのｻｲﾝに頷く
聖は外角に構えﾎﾞｰﾙを待つ…
藤代が投じた縦に落ちるｶｰﾌﾞは柏木のﾊﾞｯﾄに掠する事なく聖のﾐｯﾄに吸い込まれた｡
｢ｽﾄﾗｲｸ!!!!｣
聖(うむ､良いｶｰﾌﾞだ｡
この球を要所に入れていけば連打を浴びる事はそうは無いぞ!!)
続くｽﾄﾚｰﾄを見逃し､２ー１とするともう１つの持ち球を投じた｡
最後の球はホームベースの前でストンと落ちるﾌｫｰｸﾎﾞｰﾙ｡
柏木を三振に打ち取り続くﾊﾞｯﾀｰはチーム１の巧打者･猪狩進が打席に入った｡
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