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聖(結城先輩はストレートにタイミングが全く合っていないーー
だが３球連続は危険だ
縦スライダーで三振を取ろうーー)
聖はサインを出す､だが京介は首を横に振る｡
２､３回サインを変えるが京介は頑として首を縦にふらない為聖はたまらずマウンドに向かう｡
京｢どうした?｣
聖｢どうしたではない､何故ストレートで勝負したがるのだ?｣
京｢んなもん決まってるやん､ストレートがピカイチやからやん
聖ちゃんもわかってるやろ??｣
聖｢確かにストレートは走ってるが３球連続は危険過ぎる｣
京｢それは俺も判るーー
けどな､カズさんと勝負出来るまたと無い機会やねん
最後の勝負やし俺の渾身のストレートでカズさんに挑みたい
聖ちゃん､絶対打たせへんから俺を信じてくれへんか??｣
京介の言葉に聖は漸く折れた｡
聖｢わかったーー
私は瀧先輩を信じる
だから力一杯投げてくれ!｣
京｢おうよ!
我儘で悪いな｣
聖｢そういう事はないぞ
エースなら多少の我儘は付き物だからな
但し､後でパワ堂できんつばだからな｣
京｢きんつばで済むなら幾らでも奢るわ｣
聖は京介とグラブを合わせると引き上げた｡
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