春季大会準々決勝~浪華の怪童~

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京「また浪華か…… 先発は桜木か??」 京介は特に興味無さそうに電光掲示板をみる。 『3番ピッチャー尾崎君』 京「尾崎??聞いた事無いで??」 進「スタメン表を見たけど1年だよ」 友「俺達相手に1年を投げさせるのか…… 嘗められたものだな…」 3人の会話に片桐がわって入った。 片「ーーそう言う訳でも無いと思います」 片桐はブルペンで投げている尾崎から目を離さない  京「何でなん片桐??」 片「俺はシニアなんでよく知らないんですが…… 尾崎は同世代では知らない奴はいない程の投手らしいです…… 1年から浪華中のエースで周りからは『浪華の怪童』ってあだ名が付いてたぐらいですから……」 さっきまで関心が無かった京介がイキイキしてきた。 京「怪童か…… ええなぁ、確かにタッパは無いけど肩幅は見てわかるぐらい広いな 球は速そうや ワクワクしてきたわ」 京介はバットケースから黄金いろに輝くバットを取り出すとベンチ前で素振りを始めた。 空気を切り裂く音が京介のバットから生み出し、ブルペンで投げていた尾崎の目線を奪った。 京「今日は楽しめそうやな」
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