葵と始点

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まさかの大どんでん返しか!と思ったが、やれやれといった様子の柚真を見て、私の早とちりの勘違いだったとわかった。    「だから寿司職人のツテはないってば。単純にお似合いだと思うだけ」 「なんでそう思うかなー‥明らかに違和感だと思うけど」  少なくともさっきの柚真からの情報を踏まえると、あまり良い印象を持てなかった。  プライドが高く、自分に酔ってる典型的なナルシストタイプなんじゃないだろうか?   「なんか空気感が2人似てるんだよね。市井君とちゃんと話したことはないんだけどさ」 「空気感って‥見てよ今の私。ラーメンが似合いまくりの子と出来すぎ君じゃ全然かみあわないって」 「んーそんなことないのになぁ。葵は彼氏欲しくないの?」 「別にいらないよ。こうして柚真と一緒のが楽しいし」
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