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「なるほど。君は何時にはあがれそう?」
こいつ‥弥紗さんと思わせておいてやっぱり私狙いだったのかっ!
いやもしかしたら2人まとめてなんて暴挙‥。
他のみんなにも変な虫がつかないよう、こうゆうのには1度ガツンと言ってやった方がいい。
私の正義感に火がついた。
「私は22時には」
返り討ちにあわせようと、今度も素直に本当のことを話した。
「わかった。そのころに店の裏の駐車場で待ってる」
「‥お客様ご注文は?」
彼の言葉に小さく頷き、私は出来る限りの営業スマイルで接客モードに切り替えた。
「サラダ、パスタ、メインを適当に一品ずつで。内容は君にまかせるから。それと何か炭酸水をいただくよ」
市井は私を見上げクスっと微笑み、メニューも見ずに注文した。
これからの展開を考え、女なんてちょろいもんだと思っているのだろうが世の中そううまくはいかない。
コスプレフェチの見境無しナンパ男に制裁をくわえようと、私は両手の指の骨を鳴らした。
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