葵色の彼方

葵と始点

「たしかに、紗弥は大学の後輩ですけど‥」

探偵ってゆうのはどこまで情報集めするものなんだろう？　

私は紗弥と知り合いだが、特別親交の深い友達というわけではない。　

たしかに紗弥は私になついてくれているけど‥。

「彼女の話しだと姉の弥紗はストーカー被害にあっているらしい。無言電話に差出人不明の手紙は日常茶飯事。本人も誰かにつけられている自覚があるみたいだ」　

「もしかして‥そのストーカー撃退！とかが依頼なんですか？」

「まぁそうゆうことだよ。依頼人が妹の方だから報告なんかもいちいち面倒でさ。頼むなら本人からにしてほしかったよ」

「えっ？じゃあ弥紗さんはこの事知らないんですか？」　

「変にこっち意識されてぎこちなくなっても良くないし、ちゃんと結果出てからまとめて報告だろうな」　

市井はため息を吐きながらハンドルに突っ伏した。