葵と始点

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「葵‥あんたさぁ‥」 今は冷静にお腹の空き具合を分析してる場合じゃなかった。  「えっと、そうじゃなくって‥お、寿司。あれっ?」  もう自分でも何がなんだかわからない。 やけくそな感じになってしまいそうだが、やっぱり合コンには行きたくない。 今度はなんとかお寿司込みでごまかさないと!  「あのね柚真!さっきのは口が滑っちゃって‥」  「ううん。いいんだよ葵」 柚真はなぜか何かを悟ったように落ち着きはらっている。 「へ?全然よくないっしょ、さっきのはね‥」 「職人が好みだったんだね!私全然気付かなかったよ‥」 「はい‥?」
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