葵と始点

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「ごめん葵‥何か手助けしたかったんだけど、残念ながら寿司職人とはつながりないよ」 どううまく誤解するとこうゆう展開になるのだろう‥?  柚真の中で、私は寿司職人が好みということで落ち着いたようだ。 何にせよ、これで合コンには行かなくていいのだから万々歳である。 「実はそうなの!やっぱりいい玉子握る人が最高」 「寿司職人の実力は玉子でわかるっていうもんね!」 ‥こうゆうちょっと抜けてるところが、柚真のかわいさなのかもしれない。  逆にみると、そんな柚真を体よくごまかした私はひどい女‥?  そんなズレた会話をしながら、私達はキャンパス内の学食へと歩いた。  さすがにお寿司はないけれど、学食のラーメンの懐かしい感じの味が個人的には好きだった。 『ACO』という名の学食は、空腹を満たす者、時間をつぶす者などで適度ににぎわっている。
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