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場所はカフェ『世界の果て』第一部隊と雨宮の五人がいた
「まず解析結果を伝えよう」
各々、飲みたい飲み物を頼み、一口飲んでから聞く
「簡単には赤いヴァジュラはヴァジュラの堕天種と考えていい」
ある程度予想通りだった、人神にしては手応え無いし…そもそも獣だし
ただ…と雨宮は付け加えた
「他の堕天種との違いは結束力だ」
「結束力?」
と、ハンスが聞き返すとこれには翔が答えた
「1体を好むと言われるヴァジュラが集団で狩りをするみたいなんだよ」
「それって…何がおかしい?」
とハンスが聞くと、その問いには雨宮が答えた
「赤いヴァジュラは普通の堕天種のヴァジュラたちを圧倒する力だ、それが息を合わせて襲うのだ」
俺は息を飲んだ…つまり簡単に言えばヴァジュラの上位種がチームを組んで襲ってくるのだ
「極北支部ではこの赤い通常とは違う堕天種を『紅蓮種』とした」
「紅蓮…」
「問題はこれからだ」
と言うと雨宮はコーヒーを一気に飲みほし
淡々と告げた
「人神が関係しているそうだ」
叫び声を出してしまいそうだった
紅蓮種は人神が関係している…
つまりは
「紅蓮種を倒せば人神を誘き寄せれるかもしれない」
この言葉を言うのを知っていたように雨宮が口を開く
「わざと誘き寄せ、仲間を危険にさらすなら、お前は出なくていい」
当然の言葉だった
だが、隣に座っていた詩織が意外な事を言ってきた
「人神と友達になろー」
………
「はい?」
俺のまのぬけた声を出してしまった
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