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第二部隊は紅蓮種のヴァジュラテイルと戦闘を行っていた
「リーダー、もう…持ちこたえられませんっ…!!」
「くっ…退却だ!」
多数のヴァジュラテイルに圧倒された第二部隊は撤退を余儀無くされたが、ある人の声が響いた
「ちょっと待ったぁ~!!」
「なっ?!」
リーダーが唖然とするなか、詩織はヴァジュラテイルへ駆け出した
あっと言う間に群れの中心にたどり着き右手を頭の後ろにおき言った
「やっ、どもども、人神さんはどこ?」
ガルルーっと唸り声をあげて群れに入って来た詩織に牙を剥く
「わっ、わっ!?」
と言いながら軽いステップで攻撃をかわす
更に攻撃を加えようとした数匹のヴァジュラテイルは急に動きを止め、地面に倒れた
「あほ、人神ならまだしもヴァジュラテイルに言葉なんか通じるか」
「確かに少し危険だねー」
「まぁ大丈夫だったしいいんじゃね」
群れの後ろに待機していた俺たちは詩織の方へ向かってヴァジュラテイルを蹴散らしながら突き進んで来たのだ
だがやたら強い…攻撃パターン自体は普通のヴァジュラテイルと同じようだか攻撃力は一発でヴァジュラ位の威力がある
後ろから隙をついたのにハンスのパワータイプの剣でも一撃では倒せなかった
群れの中心から離れていた第二部隊へ翔が呼び掛けた
「第二部隊長、近接戦闘は俺達が引き受ける、バックアップを頼む」
「わかった、気をつけてくれ!」
戦闘が開始され、射撃タイプの詩織を中心に守る形に陣形をとった
その戦闘地区より少し離れた所からコンゴウ4体が接近していた
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