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バァン!と詩織の放った弾によってコンゴウは少しながら怯んだ
「今だよー!」
「はぁっ!」
ガキンっと硬質な音に負けず俺と翔の剣が深く刺さっていく
そしてハンスのエンペラー・ブレイクこと溜め切りによりコンゴウは体型を維持できなくなった
「お疲れ様~」
と詩織が手を振りながら駆け寄ってくる
その時一陣の風が砂ぼこりをあげた
目に入らないよう少し目蓋を閉じそして開けると詩織の姿が目にはいった
さっきまで居なかった紅い人の形をした何かも
「っ…!?」
その形に見覚えがあった
忘れるはずもない
あれが人神だ
俺の親と妹を喰らった敵、最悪の生体武器
詩織の手で遮られ、次に開いた時はもう居なかった
「おい湊、お前すごい汗だぞ?」
と、心配なんかしなさそうなハンスから心配を受け我に返る
「あぁ…暑いだけだ」
「無理はしないでくれよ湊」
と、翔にも注意を受けた後詩織と合流しアナグラに戻る事となった
グルル…と鳴くヴァジュラをなだめ、湊たちを見る
「マタネ…ミナト」
人神はヴァジュラにのり、湊たちと逆方向に走り去っていく
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