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空を見上げると満月と星が見えた、雲はない
部屋のベランダで夜風を浴びながら考えていた
それは人神の事だ
どうやったか知らないが雨宮曰く、人神の場所は大方わかったらしい
問題はどう倒すかだ
研究所には優秀なゴッドイーターが最低2チーム8人が居たはずだが研究所は無くなっていた
そんな相手に挑んでいた事にちょっと寒気がした
「こんばんわ、湊」
いつ来たのか隣にコーラ缶を持った詩織が居た
「俺確か鍵かけたはずだが?」
「私の前では紙切れ同然です」
えへんと不法侵入を自信満々に胸を張った
これ犯罪でいいんだよな…?
「はいこれ差し入れ」
「あぁ、ありがと」
コーラ缶を受け取り開けた
そしてベタベタになった
「おい…振っただろ」
「ちがっ…違うよ~…ぷっ…」
笑いを堪える詩織をイラっとしながら顔を拭くためタオルを取りに向かった
「ふ…ふにゃん!!」
ふにゃん?
振り返るとずずっと鼻を啜る詩織が目にはいった
「お前も部屋に入れ、風邪ひくぞ?」
「ふわぁーい」
コーラを拭き終わった俺はキッチンに向かい冷蔵庫を開けた
「今日は…パスタかな」
「湊シェフのボンゴレパスタ!?」
かなり素早い動きでキッチンまで来た詩織は冷蔵庫を漁った
「発見~♪」
はぁ…今日も騒がしいな
「…食べてくか?」
詩織はこくこくっと勢いよく頭を縦に降った
それからしばらくして出来たパスタを食べ、詩織が唐突に話を始めた
「あのー聞いてもいい?」
「何だ?」
「湊は好きな人いる?」
「…は?」
まだまだ満月は沈む気配を見せなかった
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