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詩織は誰かにお姫様だっこされていた
顔はよく見えないが湊の声がした
湊にされていると思うととても恥ずかしくて身動ぎする
気付くと私はベットでじたばたしていた
「…あれ?」
どうやら夢だったのようだ…少し残念
上体だけ起こすとなにやら良い匂いがしてお腹が鳴る
そういえば昨日のパスタ半分位しか食べてなかった
そう思ってると皿を2つ持った湊がこっちに来てくれた
でもよく考えたら湊って病人で何故か私がベットの上にいる
「おはよう湊、もしかして寝る場所奪った…?」
「あぁ」
「あぅーごめんなさい」
「冗談だよ、看病してくれてありがとな」
湊がサンドイッチを渡してくれた
「ありがとー」
ぱくっ…もぐもぐ…美味しい♪
この行程を延長して行った
「美味しかった~♪」
「そりゃ良かった」
それから病気の事とか話をしてお開きとなった
ふと、良いことを思いついて湊に聞いてみる
「そだ買い物付き合ってよ、みーちゃん」
「眠い、寝る」
「ちょっと位いいでしょー」
湊の手を引き、小走り位で進む
顔は少し熱い
ちらっと湊を見ると笑っていて更に顔が熱くなる
やっぱり私は…湊の事…
もうすぐ人神との戦いが待っている
もしかしたら死んじゃうかもしれない…でも生きて帰れたら、ちゃんと好きって言えるかな…
ついに顔が真っ赤になる感じがして下を向いて進んで行く
そこでやっと自分が向かっているお店を知った
「お前何でランジェリーショップに向かってんだよ!?」
湊の真っ赤な顔を見てつい笑ってしまう
今はアラガミとか忘れて湊と笑っていたかった
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