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「茜ちゃん茜ちゃん!名前つけていい?」
と、雨宮に息がかかる程に近寄って目をキラキラさせていた
「あ、あぁ…自分たちだけの名前ならば…」
「マリー・〇ントワ〇ット!!」
「とりあえず黙れよお前」
「みなたんひどーい」
…もう疲れた、帰りたい
ハンス、翔、笑ってないで助けろよー…
とりあえず気を取り直して気になったことを聞くことにした
「で、もうひとつ判ってるのは?」
「うむ、もうひとつが大切なのだが…もしかしたら…人神やもしれ…」
「何だって…?」
自分で驚く程低い声が出ていた、周りのメンバーは俺を心配そうに見ていた
そんな事はどうでもいい、それより今は…
「何処ですか?人神は何処に居る?」
「おい湊、少し落ち着けや」
「そうだな、焦ってもしゃーないしな」
「五月蝿い…俺は今雨宮に聞いてんだよ!」
視界に入らない下方向から来たものに血が昇っていた俺は気付けなかった
ごつん!
「…っ!?」
「あぅ~痛い」
頭突きをされたらしい…頭がくらくらする…
「何するんだお前は!」
「だって~…」
地面に座り込んだ半分涙目の詩織を引き上げて文句を言ってると
「はいそこまで、チームワークを乱すならチームから外すぞ?」
「ぐっ…」
正直言い返せない…
「あくまでも人神かもしれないだけだ、どちらにせよゼウスを喰べた強敵だ、気を引き締めて…生きて帰ってこい」
「はい」「はいは~い」「おう」「気負いせずに行こうな」
っと銘々に了承し、万全の準備を整えフェンリル極北支部を後にした。
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