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私にとってこの世界は
二つの事象でできている
一つは護ることのできるもの
そしてもう一つは護ることのできないものだ
それは自身の眼前に立ちはだかる敵のこと
私の力が全てを護るためにあるのなら
死にゆく命を見据えることしかできないことは
なによりも堪え難い苦痛そのものに他ならないのだ
流星のように胸を突くその痛みは
再び私を戦場へといざなう理由となってしまうのだろう
今日も明日も
まだ見ぬその先の未来へと
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