▼    愛しのからあげ

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悪趣味だって分かってはいたけれど…。 ドアの向こう側にいる 2人の会話に耳をたてて聞いていた。 彼の気持ちが知りたくて。 その場から離れることが、できなかった。 「ごめん。俺さ 彼女の作ったものしか 食べる気ないから」 「!!?っ」 そっか、彼女.... おったんや。 そっかぁ.... 冷静に考えれば分かることなのに。 あんなモテるんやし。 彼女がいない方がおかしいやん。 綾駿が話しかけるから 綾駿が嬉しそうに笑ってくれるから いつもみたいに勘違いしちゃって。 自惚れにも、程があるよな この気持ちは 綾駿を好きなうちの気持ちは どうしたらええんやろ... .
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