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悪趣味だって分かってはいたけれど…。
ドアの向こう側にいる
2人の会話に耳をたてて聞いていた。
彼の気持ちが知りたくて。
その場から離れることが、できなかった。
「ごめん。俺さ
彼女の作ったものしか 食べる気ないから」
「!!?っ」
そっか、彼女....
おったんや。
そっかぁ....
冷静に考えれば分かることなのに。
あんなモテるんやし。
彼女がいない方がおかしいやん。
綾駿が話しかけるから
綾駿が嬉しそうに笑ってくれるから
いつもみたいに勘違いしちゃって。
自惚れにも、程があるよな
この気持ちは
綾駿を好きなうちの気持ちは
どうしたらええんやろ...
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