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これでええんや。
うちが作った唐揚げ食べてくれんくても。
彼女がおったって。
変わらずうちに
話しかけてくれる綾駿が
何よりも嬉しかった。
もう少し。
もう少し諦めることができるまで...。
好きでいても、ええかな?
早く、諦めんと。
「菜々香、どうした!!?」
急に熱いものが 込み上げてきて。
気付けば視界がぼやけていた。
涙が止まらんうちを...
彼は優しく抱きしめてくれたんだ。
なぁ。
ここ、教室やで。
皆、見とるんちゃう??
彼女に見られとったらどうするん?
これ以上、優しくせんといて...
うち...
また、自惚れしちゃうやろーが。
「綾駿。ごめん、好きでごめん。」
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