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僕から離れて
だんだん小さくなっていく背中。
気付けばずっと見つめてた。
「菜々香…」
小さく呟いたけど
それ以上何も言えなかった。
どうか、振り返えってくれ...
そう願うけど
菜々香は振り返らずに遠のいていく。
まぁ振り返ったことなんてねぇけど。
はぁ。片思いかー...
なんだか切ない。
行くなよ...!
そう思っても、呼び止められない。
それほど、菜々香が好き。
背中になら。背中にだったら...
嘘のない気持ちを伝えられる。
「好きだよ....菜々香。」
オレンジ色に染まる空が
すっかり小さくなった
菜々香の後ろ姿を
そーっと包んでいった...
END
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