▼     小さな片思い

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僕から離れて だんだん小さくなっていく背中。 気付けばずっと見つめてた。 「菜々香…」 小さく呟いたけど それ以上何も言えなかった。 どうか、振り返えってくれ... そう願うけど 菜々香は振り返らずに遠のいていく。 まぁ振り返ったことなんてねぇけど。 はぁ。片思いかー... なんだか切ない。 行くなよ...! そう思っても、呼び止められない。 それほど、菜々香が好き。 背中になら。背中にだったら... 嘘のない気持ちを伝えられる。 「好きだよ....菜々香。」 オレンジ色に染まる空が すっかり小さくなった 菜々香の後ろ姿を そーっと包んでいった... END next あとがき
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