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最終章 告白と甘いキス…
「最初のボスのところまで来ちゃったよ~」
部屋に入るなり嘉耶が弱音を吐くようにした声で言ってきた…!
聞くと、俺がトイレに行っている間に1度戦闘があったらしく、負けてしまったという…
このゲームの戦闘方法は、コマンド選択のオーソドックスなやり方で、RPG初心者でも難しくないやり方になっている!
いろんなジャンルをやる嘉耶が弱音を言うほどということは、レベルが足りないか、ボスレベル設定が尋常じゃなく強くなっているかのどっちかだ…!
どっちにしろ主人公たちのレベルをもう少し強くして、最初の村にある最高の武器が必要になるだろう…
そんな会話をしながらプレイするのがお互い好きで、テレビゲームだとよくする事だった!
だけどその日は違った…
「…嘉耶?、ちょっと話があるんだけど…いいかなぁ?」
もう、後戻りはできなかった…
「…え?、どうしたの?」
「いったんゲーム止めてもらっていい?」
そう言った瞬間、嘉耶も何か深刻な話だと察してくれたみたいで、慌ててゲームの電源を消して、続けてテレビも消してくれた…
部屋の扉を背にして俺が座り、テーブルを挟んで窓を背に嘉耶がこっちを真剣に見ていた!
「…何か、悩み事?」
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