第一章 不思議な関係…

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小学校からの友達の久幸(ヒサユキ)にそう質問されて、恥ずかしくて何も言えなかった… やっぱり久幸以外にも俺と嘉耶が付き合っているんじゃないか?という噂はよく聞くけど、実際はというと…付き合ってはいない… …でも、俺は嘉耶のことが“好き”だったりする! だけどずっとその気持ちが言えないでいる…… 理由は…同じ趣味をお互いに持っていて、俺は嘉耶とゲームをしたり、ゲームの話をしている時がすごく好きなのだ! だからこそ、もし俺が告白して、嘉耶が俺をそういう対象として見ていなかったら……きっと今までみたいにお互いの家に行って遊んだり話したりする事が、気まずくなってできなくなるかもしれないという理由だからだ! 要は…怖くて告白ができないというやつなのだ… 「あぁ…嘉耶がイイなら俺は全然OKだよ?」 呼び捨てで呼ぶほどの仲で、お互いの家に行くほどの仲なのに、…付き合ってはいない… 全く不思議な関係… いや、普通に仲のイイ友達と言えば別に合っている事なのだけれども、俺の中の嘉耶に対する気持ちが、1人の女として“好き”という感情なため、これは“ただの友達”ではないのだ… でもやっぱり告白はできないでいた…
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