第一章 不思議な関係…

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「……ヘン、かなぁ?」 「う、うんん!!そんなことないよ!。…涼しい感じですごくイイと思う!」 嘉耶を眺めすぎていて、ふとそう言われたことに慌てて我に返り、嘉耶の質問に俺はぎこちない感じで答えた…! 模様替え前のカーテンの色はオレンジだったけど、涼しい水色に変わっていて、机やベットの位置も微妙に動いていた! 不思議なことに、いつも嘉耶の部屋に入ると、甘いフルーツのような匂いがして、それだけで心が落ち着く気がする! 学校でも近くに嘉耶がいれば、この部屋と同じ匂いがするのだ! 詳しくは分からないけど、前に匂いを出すロウソクが欲しいようなことを言っていたから、きっとその匂いなんだと思う! 俺を部屋に入れてから嘉耶は、ジュースを持ってくると言って下に下りていった… 1人男が女の子の部屋にいるという時間がなんとも言えない雰囲気で、ドキドキが身体全体に響いているようだった…! さっきまで着ていただろう制服が綺麗にハンガーに掛けてあったり、去年の冬に行ったパークランドで撮った写真が、かわいらしい額の中に入って机の上に置いてあったりしていた!
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