異動は突然に…

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出る前にとりあえずギルドの方には一応報告はしておいたが……みんな固まっちまって聞き取れてもらえたかはわからん。 …まあ気持ちはわからんでもないけどな。 何せ護衛する対象は違えど約100年間常に女戦士のみ。そんなとこに史上初の男が入隊とか……俺だったら泡吹いてるね。 当の本人吹いてないけど……。 「失礼ですが、ご自身の身分を証明できる物品の提示をお願いします」 ん?なんだよ、もう城の前まで来たのかよ…。考え事してる途中で着くとか……ずいぶんと都合のいいことだな。 「残念ながら今現在の身分を証明できるものはないが、陛下直々に招かれたということは証明できる」 そういいながらポケットに突っ込んでいた手紙を門番に渡す。 しばらくたって、俺は謁見の間まで案内された。 よかった……正直迷ったらどうしようとか思ってたもん。
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