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コンコン
「陛下、元ギルドマスター、シファル・ウィーリア氏をお連れしました」
俺を連れてきた兵士が謁見の間の扉を叩き声をかける。
「いいわよ。入れなさい」
中から聞こえたのは明らかに二十代に聞こえるような声。
兵士に促されるまま扉を開け、謁見の間へと足を踏み入れた。
「お久しぶりでございます陛下。この度はどのような理由で私を…………笑わないで頂けますか?」
見るとこれまた二十代くらいの女性が笑いを必至に堪えている。
これ実は女王陛下。二十代に見えるけど実際は俺と同い年の娘がいるくらいだからもっと年いってる。
「だって……シルちゃんがそんな言葉ばっかり使うの可笑しくて…」
ついに限界が来たのか女王は大きな口を開けて笑い始めた。ちなみにシルちゃんとは俺のこと。
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