異動は突然に…

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「そうね…主な理由は2つよ…。まず1つ目、あなたは最近隣のキュエリスの様子がおかしいのは知ってるかしら?」 「一応はな…」 キュエリス……この国の同盟国の1つ。だがそんなのは書類上の話。キュエリスがこそこそ軍備を強化している。おそらくはこの国を潰すため。 基本的にこの国は自国防衛のみを目的とし、侵略は行わない。 だから同盟国にキュエリスのような現国王が統一主義者の国を選ぶことが間違いなのだが…。 「多分キュエリスは近々攻めてくる…。だから守って欲しいの……彼女達を…」 「彼女達?ヴァルキュリアのことを言ってんのか?」 ゆっくりと頷く女王。 しかし…ヴァルキュリアは超エリートの精鋭部隊と聞いたんだが…………。 「あの娘達はまだ……『闘い』を知らない…」 その言葉に不意に体が反応する。それはちと…致命的だな……。
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